第5回 世紀末ハワイアンコンサートについて '00.12.16 |
12月24日に僕のリサイタルを行うことになった。 実に15年ぶりのワンマンコンサートになる。 本来ならアーティスト歴40年を迎えた昨年にやるべきだったのだが、昨年は「布哇庵」開店20周年でもあり、そちらを優先させてしまった。 で、年が明けてしまったので、40周年のリサイタルはもういいかなんて思っていた。 ところが、「45年目までできるかどうかわからないよ」と言われたり、「20世紀も終わるんだし、節目としてやるべき」などと周囲に促されたこともあり、21世紀も引き続き活動をする決意を込めてリサイタルを行うことにした。 その名も「世紀末ハワイアンコンサート」 僕がこれまでやってきたハワイアン40周年の集大成という位置付けだ。 ソロありバンドあり弾き語りあり、ストリングスありで様々なスタイルで清水峰生をお見せしたい。フラダンスとの共演も行う予定。僕が選曲した楽曲で踊ってもらうつもりだ。 実をいうと、最近のフラのダンサーは僕がこれまでやってきたハワイアンのフラを知らないんだな。 今のフラの人たちはハワイでフラの勉強をしてくるんだが、ハワイではいわゆる「青・竹・珊」(ブルーハワイ・小さな竹の橋・珊瑚礁の彼方)のフラをやらないのだ。 日本の軽音楽史の流れにある「ハワイアン」は、日本人のための「ハワイアン」であり、ハワイのハワイアンとは異なる”傾向”がある。日本ではメジャーなハワイアンでも、ハワイではマイナーというものも少なくない。「カイマナヒラ」なんかがそうだ。 また「ハワイアン」なのだが、アメリカ本土の作曲家がハワイをイメージして作ったものもあり、元を正せばディクシーランドジャズだったり、ルイ・アームストロングやビング・クロスビーの楽曲であったりで、ハワイアンといっても伝統的なものからポップス的なものまで様々である。 僕が歌ってきたのは日本人のためのハワイアンであり、リサイタルではこれらの集大成となる。 「清水節」と言われる所以もここにある。 20世紀を締めくくり、次の世紀につなげるハワイアンを披露したいと思っている。こうご期待あれ。 |
Copyright Hawaiian Company .Inc since 2000